- Chromexcel Leather -
Horween社はアメリカ・イリノイ州シカゴにある老舗タンナーで1905年に設立されました。高級ドレスシューズ/ブーツにも使われるシェルコードバンから、野球のグローブ用やアメフトのボール用など、多様多種のレザーを作っています。多くのシューズ/ブーツをはじめとする多くのメーカーやブランドがHorween社のレザーを使用しています。
そのHorween社を代表するレザーの一つが"Chromexcel(クロムエクセル)レザー"です。クロムエクセルレザーはタンニンとクロムのコンビネーションなめしを行なったのち、牛脂、蜜蝋、植物性脂、魚脂etc...をたっぷりと染み込ませるなど、およそ100年前に開発された伝統的な製法(89工程を経て、完成まで28日間かかります:-O)で作られるプルアップレザーです。その特徴はタンニンなめしの長所とクロムなめしの長所を併せ持ち、堅牢でありながら柔らかく滑らかで伸縮性に富みます。また熱や湿気で形が変化しやすいので、靴の場合は履くことだけで足の形に馴染みやすいこともメリットです。なお、プルアップレザーはオイルドレザーよりもオイルを多く含む革で、裏から革を押すと油分が移動して表面の色が薄く変わる現象が起きます。現行のWESCOで取り扱っているものでは"ドメインレザー系統"がプルアップレザーです。
最近WESCOにおいては限定モデルでこのクロムエクセルレザーを使用することがありますが、現在ではMT1084014のバンプ/カウンター/バックステイに"Black Chromexcel"、Mr. Louに"Natural Chromexcel"や"Brown Chromexcel"が使用されています。これらのレザーは全て表面だけ染色をする"丘染め"が施されており、使用に伴って色落ちをし独特な経年変化が見られます。
クロムエクセルレザーに限らず、革の特徴を知ることはWESCOブーツのカスタムオーダーやご購入を検討する際、一つの判断材料/ヒントになるかと思います。こういったことは店頭スタッフに尋ねていただいて大丈夫なのですが、もしご興味のある方はご自身で調べることをオススメします。自分で調べたことって結構身について、知識の応用が効くと思いますので。
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。