ウエスコブーツの数あるラインナップの中で、紐の付いていないプルオンタイプの人気モデルと言えばやはり"Boss"が浮かんでくるでしょう。
他にも"Harness"や"Morrison"、ローカットモデルの"Romeo"など様々なモデルが存在しますが、その中で唯一バイク乗りのために考案されたモデルが今回ご紹介する"Motorcycle Patrol"(以下MPブーツ)です。
既にご存じの方やモデル名から気付いた方もおられると思いますが、厳密には米国警察のバイク隊員に向けて製作、納品されていたブーツなのです。
標準ブーツハイト(筒の高さ)は14"(約36cm)と、他のモデルに比べ長めです。
バイク用に考案されたモデルということから、転倒など万が一の事故や雨風からの保護、保温性の確保、足だけでなく「脚」でもフィット感を保つ等安心・安全にバイクに乗るということに重点を置いた仕様です。
過去にストックブーツとして製作したMPブーツはハイトを10"にカット。
バイクだけでなく街履き等の使用も考慮し、長すぎず短すぎずの良い塩梅です。
なお、現在MPブーツの最短ハイトは11"なので今となっては貴重な仕様でもあります。
レザーは「バーガンディ」の表裏切り返したラフアウト2トーン。
深みのある赤ワイン色が「品のある大人のブーツ」といった雰囲気を醸し出しています。
レザーも現在は「バーガンディ・ドメイン」に変わっており、色味や質感はこのレザー特有です。
MPブーツはレザーライニング(革内張)が標準装備されているモデルです。
レザーが2枚の作りになるので更に耐久性、防水性、防寒性などが向上する、このブーツには必要不可欠というような効果的な仕様です。
カラーはブラックとしたことでメリハリが効いています。他にダークブラウン(焦茶)、タバコ(赤茶)、バックスキン(ベージュ)、プラチナ(白)から選択できるので、オーダーの際は全体のバランスや好みに合わせて選択してください。
内部にはMPブーツにしか付かない「MPストラップ」も付属します。
ソールはビブラム社の#705のダブルミッドソール仕様。
分厚いミッドソールを2枚合わせていた頃のモノなのでなかなかの迫力があります。
更に、ソール裏面には廃盤となった「ボブ・ステッチ」(8の字ステッチ)も入っています。
今となっては貴重でマニアックな仕様が沢山詰まったMPブーツのご紹介でした！
今回ご紹介したMPブーツは、現在WESCO大阪店にて展示販売しております。
WESCO Osaka 太田
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